1980年10月18日
アメリカ・ロサンゼルスの集い
25年10月8日
 

第1回SGI総会を記念した集いで池田先生は、友の真心の熱演に応えたいとピアノ演奏を披露した(1980年10月18日、アメリカ・ロサンゼルス近郊で)

父子の誓いの旋律
 会場に万国旗が翻っていた。1980年10月17日、アメリカ・ロサンゼルスのシュライン公会堂に、世界48カ国・地域から1万5000人が集い、「第1回SGI総会」が盛大に行われた。
 池田先生の世界平和旅の第一歩から20年、SGI発足から5年。総会には、国連事務総長、カリフォルニア州やニューヨーク州などの各州知事から祝電が寄せられた。
 登壇した池田先生は、恩師との思い出を通して語った。
 「私の人生の師である戸田城聖先生は、ご逝去の直前、私に和歌をくださった。『大鵬の 空をぞかける 姿して 千代の命を くらしてぞあれ』というものである。その意味は『妙法のもと、生涯そして永遠に世界に羽ばたき、世界の平和につくせ』との遺言であったと思っている。その通りに私は、これからも全世界を駆けて妙法広布に尽くす決意である」
 終了後、先生は公会堂内に設けられた第2会場へと足を運んだ。マイクを手にすると、“皆が団結して前進を”と語った。場内は、師弟共戦の決意の拍手に包まれた。
 当時、宗門の悪僧たちによる師弟分断の謀略の嵐が吹き荒れていた。その余波は、アメリカにも及んでいた。先生は、一人でも多くの同志と絆を結ぼうと、全精魂を注いで励ましを送った。
 翌18日、SGI総会を記念する集いが、約1500人の代表が参加してロサンゼルス近郊で開かれた。
 最初に記念撮影が行われた。7回に分かれての撮影の間、初渡米の時に出会いを刻んだ友など、先生は一人一人に温かく声をかけた。
 その後、各国のメンバーによる演技・演奏が披露された。師と共に世界広布へ進む喜びを、友は歌や踊りで表現した。
 池田先生は「多くの皆さまの熱演に、真心から御礼申し上げたい」と述べ、壇上のピアノへと向かった。「さくら」を弾き終えると、続いて「うれしいひなまつり」を演奏し始めた。2曲目が終了しても、先生はピアノから離れなかった。
 「この曲は父子で戦っていこうという曲なんです」。そう語って弾いたのは、戸田先生が大好きだった“大楠公”。力強い旋律は、国境も言語も超えて、先生と友の心を強く結び、世界広布へ進む誓いへと昇華されていった。
 SGI総会はその後、81年8月にハワイで第2回が行われ、フランスやイギリスなどで開催される。2009年11月、東京牧口記念会館で開かれた第34回総会。先生のスピーチの折、ブラジル青年部の代表が立ち上がり、力強く宣言した。
 「私たちに広宣流布をおまかせください。私たちは戦ってまいります。誓願を果たしてまいります!」
 それは、世界の青年部の決意でもあった。先生は、「偉い! うれしい!」と述べ、何度も「ありがとう」と感謝を伝えた。
 先生が出席して行われた最後のSGI総会は、師に連なり、新たな広布を開く青年の誓願で幕を閉じた。その誓いを果たす若人の挑戦が今、世界各地で光っている。