1987年5月 フランス訪問
25年5月13日
 
遥かな未来まで共に進もう!
 写真と共に先生と我らの共戦の足跡を紹介する連載「池田大作先生アルバム Photoストーリー」。今回は、1987年5月のフランス訪問を取り上げる。

「君たちよ、“正義の民衆の行進”を頼む! そのためにも、正義を叫び抜くことだ! 遠慮はいらない。断じて言論で勝つことだ!」――池田先生は青年と共に「ラ・マルセイエーズ」を高らかに歌い上げながら行進した(1987年5月、フランスのビエーブル市で)
 
 5月は、フランスSGIの友にとって、師との忘れ得ぬ原点が、幾重にも刻まれた誉れの月である。
 1972年、池田先生は第3代会長就任12周年となる5月3日を、パリで迎えた。海外で「5・3」を迎えたのは、フランスが初めてである。先生は、パリ本部で開かれた勤行会で訴えた。
 「教学を探究し、一人ひとりが最高の仏法哲学者となっていただきたい。さらに、皆が平等に、仲の良い友だちとして、共々に励まし合い、守り合いながら、朗らかに前進していっていただきたい」
 勤行会の最後、フランス国歌の「ラ・マルセイエーズ」を合唱。誇り高い歌声が会場に響いた。
 73年5月、先生は前年に続いてフランスを訪問。パリ本部でのミニ文化祭を観賞した。終了後、文化祭に出演した未来部員が、先生のもとへ。フランスの童謡「フレール・ジャック」を歌った。
 フレール・ジャックは、日本では手遊び歌の“グーチョキパーで なにつくろう”のメロディーで知られ、世界各地で歌詞をかえて歌われる。
 “朝の鐘を鳴らしてください。ディン、ダン、ドーン。ディン、ダン、ドーン”。フランス語の輪唱に加わった先生は、「フレール・ジャックは“寝ている人を起こす人”の歌だね」と周囲に語り、「私たちは妙法の鐘でもって、眠っている人を起こそう」と言葉を継いだ。
 その後、近くのソー公園へ。一緒に移動してきた友と、車座になって語り合った。先生は、日本の童謡「靴が鳴る」の歌詞を一節ずつ教えた。師弟の合唱の輪が広がった。
 2年後の75年5月、先生が出席して、パリ本部で欧州友好祭が行われた。終了後、先生はソー公園に向かい、各国の友と記念撮影を行った。
 この原点から半世紀がたった今月、フランスSGIの男女青年部、学生部の友が、ソー公園で記念のカメラに納まった。次の50年を開く、新たな誓いの種子が、青年たちの胸中に蒔かれたのである。

 ◆ ◇ ◆ 
 87年5月29日、フランスのビエーブル市で、先生は交歓のひとときを持った。青年部に「私たちは皆、同志であり、きょうだいです」と語ると、共に散策を始めた。
 遥かな未来まで共に――そうした思いを込めるかのように、歩みを進めた。しばらくすると、先生はきびすを返して言った。
 「皆で革命の歌を歌おう! 『ラ・マルセイエーズ』を歌って、一緒に行進しよう!」
 青年たちは、師と共に行進しながら歌い始めた。だが、緊張からか、歌声は小さい。共に歌を口ずさんでいた先生は、「もっと大きな声で歌おう!」と呼びかけた。
 「マルション! マルション(進もう! 進もう)……」
 歌声は力強さを増していった。先生は両手を上げ、Vサインを高らかに掲げた。若人の誓いの歌声が、フランスの“5月の空”にこだました。
 あの日、池田先生と行進した青年の多くは今、各界のリーダーに成長し、後継の友の希望と輝いている。