VODに収録された池田先生の指針 正義を語れ!「声仏事を為す」と 25年4月28日 |
創価の精神の大城は不滅 民衆の賞賛こそ真の栄冠 ![]() 池田先生は1981年5月、モスクワにある「トルストイの家」を訪問。晩年の邸宅が博物館として残された場所である。トルストイ作品を若き日から愛読していた先生は、大文豪の勇敢なる言論闘争に思いをはせた きょうは、日本全国、そしてヨーロッパ、アジア、アフリカ、北南米など全世界から同志が集ってくださった。皆、生き生きとしておられる。本当にご苦労さま! 皆さまは、妙法のために集まった。広宣流布のために走った。その功徳は計り知れない。生涯にわたって、永遠にわたって、大いなる功徳を受けることができる。広宣流布の行動は、全部、「自分自身のため」になる。御書に明確に示されているとおりである。 どうかリラックスして、楽な気持ちで聞いていただきたい。最初に、ロシアの文豪トルストイの有名な日記がある。 「すべての大宗教はみな口によって広められたのである。そして私には、こうしてこそ初めて真の宗教を広めることができたのだと思われる。単に口によってというよりもむしろ、文書によってではなく、印刷物によってではなく、生命によって、生命の一部によって、すなわち口伝の説法によって、はじめてそれを広めることができるのである」(ビリューコフ『大トルストイ』3、原久一郎訳、勁草書房) 偉大な宗教は何によって広められたのか。口である。生命の一部である口によって広められたのだ。まさに創価学会の行動である。 ■立正安国が根本 ご存じのとおり、文応元年、すなわち西暦1260年のこの日(7月16日)、日蓮大聖人は、「立正安国論」をもって、邪悪な坊主と結託した権力者の誤りを戒め、正された。その最も大切な記念の日である。 日蓮仏法の「立正安国」――ここに永遠にわたる、慈悲と正義と平和の理念が明快に示されている。創価学会の精神も「立正安国」が根本である。 「立正安国」という大いなる正義の戦いを決然と開始されたからこそ、大聖人は悪辣きわまる迫害を受けた。この大聖人のご精神は、創価学会にしかない。 大聖人と同じように、創価学会は、民衆を踏みにじる邪悪に対する思想戦を実行した。人間主義を打ち立てた。創価学会の三代の師弟は、大聖人と同じ目的をもって戦ってきた。同じ行動を貫いてきた。それゆえに、あらゆる難を受けた。しかし、尊き同志の皆さまとともに、すべてを堂々と勝ち越えた。 日寛上人は、「立正安国」の「安国」の意義について指南されている。「意は閻浮及び未来に通ずべし」(「立正安国論愚記」) その意義は、全世界そして未来永遠に通ずるということである。 「安国」とは、偏狭な国家主義ではない。まさに全世界、そして末法万年尽未来際にわたる、「正義」と「平和」の指標を掲げているのである。すなわち、「立正安国論」にこそ、人類に幸福と繁栄をもたらす、最高の法理と闘争が示されている。 私たちは、その仰せのままに、世界と人類の「立正安国」のため、信念の対話と交流を繰り返し広げてきた。その真剣なる行動によって、SGIは今や、186カ国・地域(当時)の平和・文化・教育の大連帯となった。 ![]() 来日した海外のメンバーをハイタッチで歓迎。広布への誓いが通い合う(12日、東京戸田記念講堂で) ■エジソンの贈り物 約1世紀前の1908年、アメリカの発明王エジソンは、自身の大傑作である蓄音機を、ロシアのトルストイに贈った。 80歳になるトルストイは、エジソンの真心の蓄音機に、気迫のある声で、手紙の返事や、自分の思想、主張を吹き込んでいった。この録音には、1908年、トルストイが発表した歴史的な大論文の構想も収録されている。 有名な、論文の題名は「黙ってはいられない」。彼は当時、ロシアの恐怖政治のもと、連日、行われていた、おびただしい死刑にまっこうから抗議した。その内容を録音したものである。 とんでもない現実がある。勇敢に反撃せよ! しゃべれ! しゃべれ! しゃべりぬけ! トルストイは恐れなく声をあげた。仏法は「声仏事を為す」(全708・新985)と説く。声が偉大な仕事を成し遂げるのである。 迫害に立ち向かった大文豪トルストイ 「黙ってはいられない!」 権力は、このトルストイの正論を掲載した新聞にまで、弾圧を加えた。さらに、トルストイへの陰湿にして卑劣な中傷記事が流された。これが、いつも変わらぬ、正義の闘士に対する、邪悪な迫害の構図だ。現代も同じである。だからこそ正義の言論で戦いぬかなくてはならない。 「このままではいけない!」「黙ってはいられない!」 トルストイの勇敢なる叫びは、幾万、幾十万もの民衆の大合唱となって、ロシア中に響きわたっていった。 彼の満80歳の誕生日は1908年8月28日。この時には、民衆からの感謝と祝賀の手紙が、全ロシア、いな、世界の津々浦々から続々と届いたのである。ある労働者たちは「我らロシアの労働者は、国宝としてあなたを誇り」(前掲『大トルストイ』3)とします、と書いた。 民衆からの賞讃の声こそ、真実の栄冠である。学会は、この「民衆の声」に包まれて進んできた。だから、強い。だから、負けない。 トルストイは記した。「清らかな思想と善の行動で築いた精神の城は永遠に不滅である。何ものたりとも、その城の人々を傷つけることはできない」 わが創価学会は、まさしく、永遠不滅の「精神の大城」である。このわれらの正義の城に、勝利、また勝利の旗を堂々と掲げてまいりたい! ![]() 君もあなたも、“自分にしか果たせない使命”を持った宝の人!――第7回本部幹部会に参加した青年世代がはつらつと(12日、東京戸田記念講堂で) ■崩れざる平和を 大聖人は、妙法こそ、人類が仏の境涯へと向上し、絶対的幸福を勝ち取っていくための秘術と仰せである。この大仏法の力で、世界に崩れざる永久の平和を築きゆく闘争が、私たちの広宣流布の運動である。 妙法を根底とする以外に、万年に崩れざる平和世界を築くことはできない。その偉大な使命の青春を生きるのが青年部である。なんと尊い人生か。大事な諸君であるか。この無上道を歩み通したときに、永遠に輝く、生命の栄光と勝利が明確に君たちを待っている。 大切なわが同志の皆さま方のご健康、ご活躍、ご多幸を祈って、私のスピーチを終わりたい。 ありがとう! いつまでもお元気で! |