2005年(平成17年)
「青年・拡大の年」
26年4月15日

マータイ博士を旧・聖教新聞本社に迎えて(2005年2月18日)

2・18 マータイ博士と会談
 「マータイ博士は新しい『女性の世紀』をつくる先駆者です。地球上のお母さん、女性たちが大喝采を送っています」
 池田先生がワンガリ・マータイ博士を聖教新聞本社(当時)に歓迎したのは、2005年2月18日。アフリカに5000万本以上の植樹を推進した「グリーンベルト運動」の創始者。前年にノーベル平和賞を受賞し、ケニアの環境副大臣を務めていた。
 博士は会談で、仏教の思想とグリーンベルト運動の理念が同じであると述べ、「私たちは、SGIの皆さまと深いつながりを感じています」と語った。また、「池田会長が私たちに教えてくださっている価値観は、人類にとって最も重要な価値観です。全人類が共有すべき価値観です。私は、池田会長の価値観を持ち帰ります。そして、池田会長の考えをアフリカに広めていきたいと思っています」と先生への深き信頼を述べた。
 先生が「きょうは『マータイさんの、あの素晴らしい笑顔の秘訣を、ぜひうかがってください』と、創価大学、創価女子短期大学の女子学生から、質問を託されてきました」と言うと、博士は答えた。
 「この人生は、この世界は、素晴らしいものです。生きていることそのものが、素晴らしい体験なのです」
 先生は「いつの日か、創価大学、アメリカ創価大学にお迎えしたい」と語った。
 その後も、両者の交流は続いた。06年2月、博士は創価大学で講演。ケニアのグリーンベルト運動の事務所に、創価教育の同窓生を招いたこともあった。
 11年9月、博士は71歳で生涯を閉じる。この年、アメリカ創価大学に誕生した新・教室棟が、後に「マータイ棟」と命名された。今、世界へと羽ばたく学生たちが、向学の日々を過ごしている。

4・21 創立75周年の「5・3」記念本部幹部会
 2005年4月21日、創価学会創立75周年の5月3日「創価学会の日」「創価学会母の日」を祝賀する第48回本部幹部会が、第1回九州総会、聖教新聞創刊記念配達員大会の意義も込め、行われた。
 前日の20日、インド最大のメディアグループが創設した「タイムズ基金」から池田先生に、「『偉大なる魂』と『偉大なる英雄』の一体賞」の第1号が贈られた(代理授与)。
 本部幹部会の席上、先生は1960年5月3日に行われた第3代会長就任式の折、恩師・戸田先生が詠んだ和歌「いざ往かん 月氏の果まで 妙法を 拡むる旅に 心勇みて」が、会場の日大講堂に掲げられたことを述懐。45年の歳月を経て、「月氏の国」インドから贈られた表彰は、「全世界の同志を代表しての栄誉である」と語った。
 また、4月20日は、58年に恩師の学会葬が厳粛に行われた日であり、聖教新聞が創刊された日でもあると述べ、「まさしくこの日、この時に拝受した意義深き栄誉を、私は皆さま方と一緒に、『創価の師弟』の勝利の象徴として、戸田先生に捧げたい」「聖教新聞を支えてくださっているすべての皆さま方と、この栄誉を分かち合いたい」と語った。
 2005年5月3日は、池田先生の第3代会長就任45周年であった。先生は、迫害の嵐を耐え忍んだ「5・3」を振り返り、一切を勝ち越え、創立75周年の「5・3」を迎えたと述べ、高らかに宣言した。
 「わが学会は、御書に寸分違わず、『広宣流布の信心』で勝った。
 『師弟不二の信心』で勝った。
 『破邪顕正の信心』で勝った。
 『異体同心の信心』で勝った。
 『勇猛精進の信心』で勝った」

12・13 章開沅教授と会談
 2005年12月13日、池田先生は中国を代表する歴史学者である華中師範大学の章開沅氏(同大学元学長)と会談した。この前年、華中師範大学が先生に名誉教授称号の授与を決定。同大学に池田大作研究所が設立されると、氏は自ら顧問に就いた。
 待望の会談は、約3時間に及び、歴史を学ぶ重要性をはじめ、氏の少年時代の思い出や周恩来総理との出会い、教育への信念などを巡って語らいが弾んだ。池田先生は語った。
 「歴史を繙き、歴史に学んでこそ、人類の未来は平和であり、勝利があります。栄光の軌道が開けてくるのではないでしょうか。その意味で、歴史を知ること以上の“武器”はありません。歴史を知らない。学ばない。それでは、無軌道な“野獣”の生き方になってしまう。真の幸福を得ることはできません」
 氏は20世紀の人類が、2度の悲惨な世界大戦や多くの内戦、紛争を引き起こしたことを通して述べた。「私は20世紀を生きた人類の一員として、慚愧に堪えません。そして歴史学者として、こう思うのです。『21世紀の人類は、これからの人類のために、何が残せるのか』と」
 先生は賛同し、「私は、章先生との対談を、中国と日本の関係を軸としながらも、人類の正しき進路を青年たちに明確に示しゆくものにしたい――そう念願しています」と語った。
 二人は07年にも会談。対話は書簡を通して続けられ、10年、対談集『人間勝利の春秋』として結実。中国語の簡体字版、繁体字版も相次いで出版された。
 章氏は対談集の中で語った。
 「後世の人類は、世界的な創価学会を築かれた池田先生に、深い感謝を捧げることでありましょう」

年表
◆2005年◆
【2005年(平成17年) 青年・拡大の年】
  
〈1月3日〉
 秋川平和会館を視察(東京)
  
〈1月22日〉
 新時代の第1回全国青年部幹部会(東京)
  
〈1月23日〉
 八王子南文化会館を視察(東京)
  
〈2月3日〉
 八王子平和会館を視察(東京)
  
〈2月4日〉
 創価女子短期大学を訪問
  
〈2月18日〉
 ノーベル平和賞受賞者でケニアの環境副大臣ワンガリ・マータイ博士と会談(東京)
  
〈2月20日〉
 ベラルーシのミンスク国立言語大学から名誉教授称号を受ける(東京)
  
〈3月16日〉
 創価大学の第2回特別文化講座として「革命作家・魯迅先生を語る」を発表
  
〈4月1日〉
 アメリカ・ハーバード大学教授で儒教研究者のドゥ・ウェイミン博士と会談(創価大学)。後に対談集『対話の文明――平和の希望哲学を語る』を発刊
  
〈4月21日〉
 創立75周年を記念する第48回本部幹部会、九州総会、聖教新聞創刊記念配達員大会。学会は、御書に寸分違わず、「広宣流布の信心」「師弟不二の信心」「破邪顕正の信心」「異体同心の信心」「勇猛精進の信心」で勝った、と宣言する(東京)
  
〈5月22日〉
 アメリカ創価大学オレンジ郡キャンパスの第1回卒業式に記念講演「21世紀の大学――世界市民の揺籃」(代読)と、祝辞(ビデオメッセージ)を贈る
  
〈6月22日〉
 ベネズエラ・ボリバル共和国から「フランシスコ・デ・ミランダ勲章勲一等」を受章(代理 ベネズエラ)。12月2日に駐日大使公邸で贈呈式(東京)
  
〈6月28日〉
 目黒国際文化会館を視察(東京)
  
〈7月12日〉
 モンゴル国から「北極星勲章」を受章(東京)
  
〈9月16日〉
 修学旅行中の関西創価小学校6年生を激励(創価大学)
  
〈9月18日〉
 ベトナムのハノイ国家大学から名誉博士号を受ける(創価大学)
  
〈12月13日〉
 歴史学者で華中師範大学元学長の章開沅教授と会談(東京)。後に対談集『人間勝利の春秋――歴史と人生と教育を語る』を発刊
  
〈12月23日〉
 新宿池田文化会館を視察(東京)
  
〈社会の動き〉4月、60年ぶりに中台首脳会談