| 2002年(平成14年) 対話拡大の年 25年12月17日 |
![]() インドネシアのワヒド元大統領と会談(2002年4月3日、東京牧口記念会館で) 4・3 ワヒド博士と会談 「池田会長とトインビー博士との対談集を読んで以来、私は、お会いできる日を夢見てきました。きょう、それが実現しました」 2002年4月3日、東京牧口記念会館を訪れたインドネシアのワヒド元大統領が、池田先生との会談で語った。元大統領は、同国最大のイスラム団体「ナフダトゥール・ウラマ(NU)」の議長を務め、キリスト教やユダヤ教などと宗教間対話を推進。世界的な声望を有した指導者である。 会談の前日、民音文化センターを訪問した元大統領は、先生の文化尊重の姿勢に共感を示し、こう述べた。 「私は、池田先生が『文化の力』で人類の高みに立っておられる方だと実感しました」「20世紀、21世紀を通じて、最も偉大な人物でしょう」 会談では、人類が今、立ち戻るべき原点こそ「平和」であり、すべての宗教は、人類の平和のために協調することができるとの点で一致。「イスラムと仏教」の対話が実現したことを喜び合った。 先生は、元大統領の宗教間対話への行動をたたえつつ、語った。 「仏法も徹底して『平和』を志向しています。目的は同じ『平和』なのです」 逝去前年の2008年、元大統領は先生に対談集の発刊を提案。往復書簡による「イスラムと仏教の対話」が開始された。最晩年、元大統領が「最重要」と位置づけ、全精魂を注いで取り組んだのが、先生との対談だった。 対談集『平和の哲学 寛容の智慧』は2010年に発刊。インドネシア語、英語、中国語などでも出版された。本年、インドネシアで対談集をもとに構成された展示が行われた。二人の友情と対話の精神は、次世代へと受け継がれている。 9・8 世界平和祈念勤行会 戸田先生の「原水爆禁止宣言」から45周年となる2002年9月8日、世界平和祈念勤行会が東京・信濃町で開かれた。 集ったのは、研修会で来日していた世界50カ国・地域の青年たち。池田先生は場内を回り、深々と礼をしながら、喜びに沸く一人一人とあいさつをかわした。 スピーチの中で、先生は、9・8「原水爆禁止宣言」とは、人類の幸福を守り、平和を守りゆく青年部への永遠の遺訓であると強調し、提案した。 「私たちは、『人類は、いかなる暴力にも断じて屈しない!』という『9・8』に貫かれた、勇気と信念の非暴力の叫びを受け継ぎ、いやまして高めながら、平和の波動をさらに広げてまいりたい。 きょうの会合は、青年部の皆さんとともに、歴史的な『世界市民の平和・非暴力宣言』の意義を留めるものとしたいが、どうだろうか」 青年たちの賛同の拍手が響き渡った。この日、先生を囲んでの質問会も行われた。広宣流布の使命に燃える真剣な質問が相次いだ。その一つ一つに、先生は誠実に答えていく。 韓国の友は「21世紀に、青年は、どのように生きていくべきでしょうか」と。先生は、21世紀は明るい現実ばかりではなく、さまざまな苦難や、試練、混乱に直面する国や社会もあると述べ、こう語った。 「しかし、どういう時代が来ても、妙法をたもった私どもは、どこまでも生き生きと、楽しく生きていける強い自分をつくっていきたい。 そして皆さまの力で、人々が幸福に暮らせる、わが地域・わが国を建設していっていただきたい。そのための広宣流布です。広布に生き抜く人生こそ無上道であり、これほど尊いものはないのです」 11・17 音楽隊・鼓笛隊合同演奏会 “文化の闘士”と“平和の天使”の代表約1000人のステージに喝采が送られた。11・18「創価学会創立記念日」を祝賀する「音楽隊・鼓笛隊合同演奏会」が2002年11月17日、第6回音楽隊総会と第9回鼓笛隊総会の意義を兼ね、創価大学池田記念講堂で行われた。 人間讃歌を高らかにうたい上げた演奏会。世界60カ国・地域のSGIの代表と共に鑑賞した池田先生は、終始、熱い拍手を惜しまなかった。 音楽隊も、富士鼓笛隊も、池田先生の“手づくり”だ。音楽隊は1954年に16人で出発。鼓笛隊は56年に33人からスタート。そこから日本中、世界中へと広がっていった。SGIメンバーの中にも、音楽隊や鼓笛隊出身者が数多くいた。涙を流しながら、ステージを見つめる友もいた。 フィナーレでは、出演者たちが舞台に勢ぞろいして歌声を響かせた。仕事との両立、学問への挑戦、友情の拡大、厳しい練習――スタッフを含め、一人一人にドラマがあった。その青春の努力をたたえるかのように、先生は両手を上げ、Vサインを高々と掲げた。 励ましは終了後も続いた。先生は場内の階段を下り、舞台に立つ出演者のもとへ歩み寄った。「歴史に残る演奏会、おめでとう! 満点の演技でした!」 一人一人の“勝利の笑顔”を見つめながら、握手を交わす。「上手だったよ。満点です!」「お父さん、お母さんによろしくね」「本当にありがとう!」―― さらに先生は、音楽隊と富士鼓笛隊に、それぞれ祝福の和歌を贈った。 「絢爛と 世界に響かむ 音楽隊 諸天の力と 万民 救わむ」 「華麗なる 世界一なる 鼓笛隊 優雅な乙女の 音律 天まで」 ◆年表◆ 2002年 【2002年(平成14年) 対話拡大の年】 〈1月2日〉 ガンジー研究者のN・ラダクリシュナン博士がインドの「マハトマ・ガンジー非暴力開発センター」に「池田価値創造センター」を創設。人間生命の善性を触発する新たな精神闘争を、とメッセージを贈る 〈2月20日〉 ウズベキスタンの国立美術大学から名誉教授称号を受ける(創価大学) 〈3月19日〉 カンボジアの王立プノンペン大学から名誉教授称号を受ける(創価大学) 〈4月3日〉 インドネシアの前大統領、アブドゥルラフマン・ワヒド博士と会談(東京)。後に対談集『平和の哲学 寛容の智慧――イスラムと仏教の語らい』を発刊 〈4月7日〉 ノーベル賞創設者アルフレッド・ノーベルの親族会(ノーベル・ファミリー・ソサエティー)からノーベル家の栄光の歴史を伝える銘板が 贈られる(代理 アメリカ) 〈4月25日〉 ボリビア共和国から「シモン・ボリバル市民功労大十字勲章」を受章(東京) 〈5月5日〉 葛飾平和講堂を視察(東京) 〈5月6日〉 蒲田文化会館を視察(東京) 〈5月18日〉 ケニアのケニヤッタ大学から名誉人文学博士号を受ける(創価大学) 〈7月8日〉 ノルウェー・オスロ国際平和研究所から「平和賞」を受賞(東京) 〈8月26日〉 南アフリカで開幕した国連主催の環境開発サミットに寄せて、提言「地球革命への挑戦――持続可能な未来のための教育」を発表〈同サミットの実施計画では、池田先生の提言をもとにSGIなどが提案した「2005年からの10年を『持続可能な開発のための教育の10年』とする」方針などが盛り込まれた。その後、同年12月の国連総会での決議を経て、「国連持続可能な開発のための教育の10年」が2005年から開始されることになった〉 〈9月8日〉 戸田先生の「原水爆禁止宣言」から45周年にあたり、SGI青年研修会で来日した世界50カ国・地域の青年部の代表と世界平和祈念勤行会に出席。「我此土安穏」の幸福世界を築き上げていくことが広宣流布の大運動であるとスピーチ。質問会を行う(東京) 〈9月19日〉 修学旅行中の関西創価小学校6年生を激励(創価大学) 〈9月29日〉 教学部中級試験会場を訪れ、受験者を激励(創価女子短期大学) 〈9月30日〉 創価大学で学生に「青春を生きる哲学」を講義 〈10月1日〉 創価女子短期大学で学生に「学問と人生と幸福」について講義 〈10月2日〉 インド学・仏教学の権威である北京大学の季羨林教授、法華経研究者で中国社会科学院の蒋忠新教授と鼎談集『東洋の智慧を語る』を発刊。季羨林教授とは、1978年の訪中の際、北京大学で出会い、親交を深める 〈10月6日〉 中国の中国科学技術大学から名誉教授称号を受ける(創価大学) 〈10月26日〉 インドの農学者でパグウォッシュ会議会長のモンコンブ・S・スワミナサン博士と会談(東京)。後に対談集『「緑の革命」と「心の革命」』を発刊 〈11月2日〉 中国の浙江大学から名誉教授称号を受ける(創価大学) 〈11月14日〉 「創価学会創立記念日」を祝賀する第22回本部幹部会。学会歌「威風堂々の歌」の指揮を執る(東京) 〈11月17日〉 「創立記念日」を祝賀する「音楽隊・鼓笛隊合同演奏会」をSGI60カ国・地域の友と鑑賞。終了後、ステージに上がり、出演者を激励(創価大学) ※3月、「創価学会会則」を改正。学会の宗教的独自性、すなわち仏意仏勅による日蓮大聖人直結の教団であることを明確にし、創価三代の師弟に貫かれた死身弘法の実践こそ「永遠の規範」であると明記した 〈社会の動き〉 5月、日韓サッカー・ワールドカップ開幕。9月、初の日朝首脳会談 |