2001年(平成13年)
新世紀 完勝の年2
25年11月21日

アメリカ創価大学(SUA)の本部棟「ファウンダーズ・ホール」

5・3 アメリカ創価大学の開学式
 2001年(平成13年)5月3日、カリフォルニア州オレンジ郡のアリソビエホ市にアメリカ創価大学(SUA)が開学。池田先生はメッセージを寄せた。
 「人間性と正義の揺るぎなき大城を、また、平和の文化の不滅の要塞を、人類に残したい――この初代・二代会長の熱願、そして暴力と野蛮に蹂躙された多くの先人たちの悲願の結晶が、我らのアメリカ創価大学なのであります」
 牧口先生が戸田先生と共に『創価教育学体系』を世に送り出して71年。21世紀の開幕とともに、創価教育が世界へと本格的な船出を果たした。
 入学式は同年8月24日。この日は、池田先生が戸田先生を人生の師と定め、人類の宿命転換を目指し、人間主義の哲理を広げる戦いを開始した日である。各界から注目が集まる中、晴れの門出を誰よりも祝福したのは池田先生だった。
 「私は、キャンパスの光となり、風となって、皆さんを包み、祝福したい思いでいっぱいです」
 「牧口先生も、戸田先生も、どれほど、お喜びになっていることか。まことに不思議な縁の皆さん方であり、その『使命』は限りなく大きい。いな、『天命』であり、『宿命』といえるかもしれません」
 翌月、「アメリカ同時多発テロ事件」が勃発した。その9月11日の夜。新生のキャンパスで学ぶ学生たちは、構内のピースレイク(平和の池)のほとりで、多くの市民と共に追悼集会を開いた。平和への誓いから、SUAの大学建設は始まった。
 強い絆で結ばれた同窓生たちは世界各地へ羽ばたいている。“創価教育100周年”となる2030年へ――SUAは人類の未来を照らす希望の旭日として、発展を続ける。

9・16 創価学園21世紀大会
 「創価学園21世紀大会の開催、本当に、おめでとう!」
 2001年(平成13年)9月16日、創立者・池田先生の呼びかけに、母校に集った1期生から18期生の代表3200人の卒業生の笑顔が輝いた。
 ――1969年(昭和44年)7月17日、創価学園で開かれた第2回栄光祭。創立者は慈愛を込めて語りかけた。
 「諸君は、ちょうど今の私と同じ年代に21世紀を迎えるのです」
 「決勝点として、西暦2001年7月17日に(中略)健康で世界に輝く存在として集まっていただきたい」
 「その21世紀の7月17日を楽しみにして、私もまた道を拓き、諸君を陰ながら見守っていきます。これが私の最後の喜びであるし、私の人生です!」
 2001年――創立者が示した指標を目指し、多くの卒業生が「負けじ魂」を奮い立たせ、社会で実証を示してきた。
 21世紀大会で先生は、卒業生が母校に帰って来てくれるほどの喜びはないと述べ、万感の思いを語った。
 「皆さん方は、創立の精神を高らかに掲げながら、後に続くであろう後輩たちのために、道なき道を、誠実に、忍耐強く、ここまで、堂々と切り開いてくださった。世界に広げてくださった」「最大の敬愛と感謝を込めて、『友よ!』『兄弟よ!』、そして、『わが創価学園の偉大なる創立者たちよ!』と呼びかけたい」
 大会の3カ月後、先生は本紙で連載中だった小説『新・人間革命』第12巻「栄光」の章に、大会の模様を書き残した。
 「私の命よりも大切な学園生」――創立者が常に語ってきた学園生に寄せる全幅の期待と信頼。この創立者の心を胸に、誓いに生きる学園生が、これからも続く限り、創価教育の栄光は永遠である。

11・12 第11回本部幹部会
 世界の同志が師弟の誓願に立つ11・18「創価学会創立記念日」。2001年(平成13年)11月12日、21世紀最初の創立記念日を祝賀する本部幹部会が、東京戸田記念講堂で行われた。牧口先生・戸田先生の肖像画が見守る中、池田先生は厳粛な師弟の精神を語った。
 「私は、牧口先生、戸田先生の師弟の姿に、『人間の究極』『仏法の究極』『歴史の究極』を見る思いがする」
 さらに、戸田先生が「八畳一間から始まった松下村塾の松陰門下の手で明治維新は達成された。学会も、中核の青年がいれば、いな、一人の本物の弟子がいれば、広宣流布は断じてできる」と語ったことを述懐し、確信を込めた。
 「その『一人』とは、だれであったか。だれが戸田先生の教えのごとく、命がけで、世界にこの仏法を弘めてきたか。私は、“その一人こそ自分であった”との誇りと自負を持っている。ゆえに、本物の弟子である私に続く人間こそ『本物』なのである。後世のために、あえて明確に言い残しておきたい。
 どうか、青年部の諸君は、峻厳なる『創価の三代の師弟の魂』を、断じて受け継いでいってもらいたい。その人こそ、『最終の勝利者』である。またそれこそが、創価学会が21世紀を勝ち抜いていく『根本の道』なのである」
 小説『新・人間革命』は、この本部幹部会の場面で幕を閉じる。先生はつづった。
 「さあ、共に出発しよう! 命ある限り戦おう! 第二の『七つの鐘』を高らかに打ち鳴らしながら、威風堂々と進むのだ」
 学会創立95周年から100周年、そしてさらなる未来へ――。永遠の師匠・池田先生とつづる栄光の共戦譜は、これからも続いていく。
◆年表◆
2001年
【2001年(平成13年) 新世紀 完勝の年】
  
〈1月1日〉
 新年の和歌を贈る

新世紀 新たな舞台は 世界かな
 胸の炎の 決意も新たに
  
〈3月31日〉
 民音が招へいした敦煌芸術劇院による敦煌楽舞特別公演を鑑賞(創価大学)
  
〈4月22日〉
 第1回「武蔵野栄光の集い」で創価学園の寮生・下宿生の代表を激励(東京)
  
〈4月28日〉
 創価大学開学30周年、アメリカ創価大学開学を祝う音楽祭(創価大学)
  
〈5月3日〉
 アメリカ創価大学オレンジ郡キャンパスの開学式にメッセージを贈る。4指針「『文化主義』の地域の指導者育成」「『人間主義』の社会の指導者育成」「『平和主義』の世界の指導者育成」「自然と人間の共生の指導者育成」を示す
  
〈5月5日〉
 聖教新聞に詩「歓喜と努力の行進 民衆の力は不滅」を発表
創価教育同窓の集いの席上、アメリカの学術団体「ソロー協会」のロナルド・ボスコ会長、ジョエル・マイアソン事務総長から同協会の「終身名誉会員」の称号を受ける(創価大学)。後に両博士と鼎談集『美しき生命 地球と生きる――哲人ソローとエマソンを語る』を発刊
選抜高校野球大会に初出場した関西創価高校野球部の代表を激励(創価大学)
  
〈6月6日〉
 ブラジル創価幼稚園が開園。メッセージを贈る
  
〈8月24日〉
 アメリカ創価大学の第1回入学式にメッセージを贈る。「人間教育の指標」として「艱難との闘争」「正義の友情」「師弟の交流」「使命の開花」の4項目を示す
  
〈9月8日〉
 サンマリノ共和国から「サンタ・アガタ大十字騎士勲章」を受章(東京)
  
〈9月12日〉
 アメリカで11日に起きた同時多発テロ事件に対し、ブッシュ大統領にお見舞いの電報を送る
SGI青年研修会に参加後、同時多発テロの影響で帰国できずにいた中南米10カ国の青年部の代表を“君たち青年こそ世界平和の希望”と励ます(東京)
  
〈9月16日〉
 創価学園21世紀大会。32年前の約束を果たして母校に集った卒業生に、「皆さん方は、創立の精神を高らかに掲げながら、後に続くであろう後輩たちのために、道なき道を、誠実に、忍耐強く、ここまで、堂々と切り開いてくださった。世界に広げてくださった」と述べ、「偉大なる創立者たち」と呼びかけ激励(東京)
  
〈11月12日〉
 第11回本部幹部会、関西総会、北海道栄光総会、結成50周年記念の男子部・女子部幹部会。戸田先生の言葉「一人の本物の弟子がいれば、広宣流布は断じてできる」を紹介し、「私は、“その一人こそ自分であった”との誇りと自負を持っている」「どうか、青年部の諸君は、峻厳なる『創価の三代の師弟の魂』を、断じて受け継いでいってもらいたい。その人こそ、『最終の勝利者』である」と語る(東京)
  
〈11月20日〉
 第1回文化教育学術会議で「牧口先生とカントを語る」と題してスピーチ(東京)
  
〈12月10日〉
 中華全国青年連合会の一行と会談(東京)
  
〈12月20日〉
 カザフスタンの国際カザフ・トルコ大学から名誉教授称号を受ける(創価大学)
  
〈社会の動き〉
9月11日、アメリカで同時多発テロ。11月、世界人口が61億人を超える