善の拡大へ 動けば変化が始まる
25年4月27日
 

色鮮やかな列車がさっそうと風を切る。25年前の2000年(平成12年)2月、池田大作先生が香港で撮影した。
 この訪問の際、先生は中国・広東外語外貿大学から第1号となる「名誉教授」称号を授与された。また同大学の黄建華学長をはじめ、香港中文大学の李国章学長らと会見。胸襟を開いた語らいで、友情と信頼の絆を結んでいった。


 いよいよ黄金週間。身も心も軽やかに、あの町この町へ、開かれた心で友好の拡大へ走ろう。
 
池田先生の言葉
 人間の交流は、まず勇気をもって
 対話することから始まる。
 それは、ともすれば、
 人との関わりを避け、
 自分だけの世界に
 閉じこもってしまおうとする、
 自己の殻を打ち破ることだ。
 「閉ざされた自分」から
 「開かれた自分」への転換の第一歩が、
 対話への挑戦なのである。
  
 行動にこそ、人間の真実が表れる。
 直接、現地に足を運び、
 出会いをつくることから、
 友情は芽生え、
 その積み重ねのなかで、
 強い信義の絆が結ばれていく。
  
 皆さんが語った分だけ、
 仏縁は広がる。正義は広がる。
 声が力である。言葉が武器である。
 そして、
 「なんとか仏縁にふれさせたい」
 「幸福の道を歩んでもらいたい」との
 慈悲の祈りがあるかぎり、
 私たちの言葉は必ず響いていく。
 すぐに結果は出なくとも、
 相手の心に深く浸透していくものだ。
  
 善の拡大のために、
 勇気をもって動けば、
 必ず変化の風が起きる。
 誠実に語れば、必ず理解の輪が広がり、
 味方を拡大していける。
 そして、祈りに祈っての行動を、
 必ず諸天善神が護る。
  
 誤った先入観を打ち破るのは、
 「正義の声」「確信の声」の響きである。
 たじろがず、ためらわず、恐れなく、
 語って語って語りぬく。
 人々の心を揺り動かし、
 正義へ、真実へと目覚めさせていく。
 ここに対話の醍醐味がある。
 「歴史の地殻変動」は、
 民衆の対話から始まるのである。